こんにちは、晋太郎です。
いくつもある無料クラウドストレージのうち、一番のお勧めはMEGAです。私も無料枠で使い続けており、日常のバックアップ、ブログ素材の保管、家族とのファイル共有に使っています。セキュリティー、転送速度、無料容量、操作性を総合すると、私が日常の保存先として一番頼りにしているクラウドストレージです。
無料でファイルを保管・共有したい人には、まず試してほしいサービスです。ただし、無料アカウントには転送量の制限があり、パスワードとリカバリーキーを失うとデータを復旧できません。こうした点を理解して使うなら、速度、操作性、暗号化の面で非常に使いやすいサービスです。
操作画面にはくせがなく、OSのエクスプローラーを操作しているような感じで、初めて使っても迷うことなくサクサク使えます。また、データ転送速度も非常に良好で、上りでも下りでも速度は最速だと思います。
日本にもサーバーがあります(日本からのデータが日本のサーバーに保存されるという保証はありません)。
データのセキュリティーレベルもトップクラスで安心して使えるクラウドストレージです。
MEGAの主な機能・特徴
| ひとつのファイル容量上限 | ◎ | 制限なし(保存容量の範囲内) |
| フォルダ単位でアップロード・ダウンロード | ◎ | Web画面でフォルダごとアップロードできる ダウンロードはZIPにまとめられる |
| 専用アプリの機能 | ◎ | Windows・Mac・Linux・iPhone・Androidに公式アプリ PCアプリは同期とバックアップ、スマホアプリはカメラの写真を自動でアップロード |
| Web画面 | ◎ | 直感的に操作でき使いやすい 完全日本語化されている |
| 無料で使い続ける条件 | △ | 3か月以上使わないと、メールで知らせたうえでデータが削除されることがある |
| 外部ツール | ◎ | 公式のコマンドのツール(MEGAcmd)あり。WebDAV・FTPでもつなげる rcloneにも対応 |
| ゼロ知識暗号化 | ◎ | 無料プランでも標準 |
| 無料容量 | ◎ | 20GB(10GBと表示される場合あり。本文参照) ダウンロードには転送量の上限あり |
| ファイル共有 | ◎ | 共有リンクを作れる |
| 世代管理 | ◎ | ファイルの前の版に戻せる |
評価が高い点
無料アカウントでも実現している高速転送
MEGAは公式ページで”MEGAが原因で速度低下することは決してありません。アカウントが無料かであっても有料であってもそれは同じです”(意訳)と高らかに宣言しています。
私の環境では、MEGAはGoogleドライブなどと比べてもアップロード、ダウンロードともに速く感じます。MEGAのSDKには、ファイルをチャンクに分割して並列転送する仕組みがあります。これだけですべての速度性能を説明できるわけではないものの、MEGAの転送性能を支える技術の一つと考えられます。
エンドツーエンド暗号化(E2EE)による高い機密性
データの暗号化および復号処理は、すべてユーザーのローカルデバイス上で実行されます。MEGAでは、ファイルごとに生成した128ビットの暗号鍵を使い、ファイル本体をAES-128-CCMで暗号化します。MEGAのサーバー管理者でもデータ内容は閲覧できない仕組みです。
多様なプラットフォームやツールに対応
Webブラウザからの操作だけでなく、Windows、macOS、Linux、iOS、Androidに対応したアプリも公式に提供されています。私はrcloneから利用しています。MEGAによる公式サポートではなく、rclone側が提供するMEGA用バックエンドを利用するものですが、私の環境では問題なく使えています。また、公式のコマンドラインツール「MEGAcmd」を介してWebDAVでアクセスすることもでき、クラウドストレージとしての機能はかなり充実しています。
欠点
転送量制限(帯域幅制限)
利用規約によると、無料アカウントには転送量の制限があります。上限は固定値として公表されておらず、利用状況などに応じて動的に設定されます。上限に達すると、一定時間が経過するまでダウンロードを再開できません。私は通常の利用でこの制限に達したことはありません。
サードパーティーのSaaS・オフィスソフトとの連携はほぼない
Google WorkspaceやMicrosoft 365、Boxのような、Web上でのドキュメント同時編集や、外部SaaSアプリとのエコシステム連携は今のところありません。ファイルの安全な保管・同期・共有のためのサービスが主目的の設計ですので、そこは割り切ってください。
暗号鍵喪失時の復旧不可(サポートによる救済不可)
パスワードおよびリカバリーキーを紛失した場合、MEGAのカスタマーサポートであっても、アカウントの復元やデータの救出を行うことは不可能です。お気をつけください。まちがってもパスワードやリカバリーキーをMEGAの中だけに保管するようなことはしないようにしましょうね。
知っておいたほうがいいこと
無料ストレージ容量について
2026年10月現在、MEGAの公式サイトでは無料容量を20GBと案内しています。しかし、アカウントを作成しようとしたとき、10GBと表示される場合があります。
以下は私の推測ですが、MEGAはIPアドレスなどから、すでにアカウントを持っている利用者が別のアカウントを作ろうとした場合、無料容量を10GBにしているのではないでしょうか。規約では複数の無料アカウントの開設を明確に禁止していますが、2つ目のアカウント作成を一律に拒否するのではなく、無料容量を抑える運用をしているものと思われます。
私自身も同日のほぼ同時刻に、VPNありでは新規アカウントの無料容量が20GB、VPNなしでは10GBと表示されることを確認しました。(新規アカウントは作っていません。)
一度も無料アカウントを作っていないのに10GBと表示される場合は、ご家族の中に20GBの無料アカウントを持っている方がいる可能性があります。アパートなどで提供されるWi-Fiでは、全員が同じIPアドレスになる場合も多いようです。
5 Eyes加盟国
運営会社が拠点としているニュージーランド(NZ)は、いわゆる”5 Eyes”に加盟しています。5Eyes加盟国は国がデータ差し押さえの権限をもっていたり、加盟国内でデータが共有されるという取り決めがあり、それがリスクになるという懸念があります。MEGAはデータは完全に暗号化されているのは大きな安心材料ですが、接続IPアドレス、ログイン履歴、登録メールアドレスなどのメタデータは保持されています。NZの裁判所命令等が出されれば、これらのメタデータは公的機関へ開示されます。どんなことでも秘匿されるわけではないことは知っておきましょう。
外部公開用リンクを作るとその内容は漏れます(あたりまえですが)
データは管理者も復号できないように暗号化されているものの、外部公開用リンクを生成して著作権侵害物や違法コンテンツを頒布した場合はバレる可能性は高いです。該当リンクの無効化だけでなく、アカウント凍結措置が行われます。
非アクティブが続くとデータが削除される可能性があります
無料アカウントを長期間利用しない場合は注意が必要です。MEGAは利用規約で、無料アカウントが3か月以上非アクティブな場合、事前にメールで通知したうえでデータを削除できると定めています。保管したまま放置する用途には向かないため、定期的にログインしておいた方がよいでしょう。
