無料クラウドストレージの選び方|10のサービスを預けるデータで使い分ける

無料クラウドストレージの選び方|預けるデータで使い分ける

こんにちは、晋太郎です。

無料クラウドストレージを調べると、「無料で20GB」「1TBまで無料」といった容量の数字がまず目に入ります。ただ、容量だけで選ぶと、使い始めてから困ることもあります。

私は今、10の無料クラウドストレージを、預けるデータごとに使い分けています。この記事では、まず11サービスの仕様を一覧で比べ、そのうえで選ぶときに見ている点と、私の使い分けを紹介します。

無料クラウドストレージ11サービスの仕様比較

サービス 無料容量 1ファイルの上限 ゼロ知識暗号化 対応している外部ツール
Google ドライブ 15GB(Gmail・Googleフォトと共有) 5TB × rclone
OneDrive 5GB 250GB × rclone
Dropbox 2GB 2TB(Web・スマホからは375GB) × rclone
MEGA 20GB 公式の記載なし ○ rclone、WebDAV・FTP(公式ツールMEGAcmd経由)
pCloud 最大10GB(最初は2GB) 制限なし △(別料金) rclone、WebDAV
Proton Drive 最大5GB(最初は2GB) 制限なし ○ rclone(ベータ版)
Box 10GB 250MB × rclone
infiniCLOUD 20GB 制限なし × WebDAV、rclone(WebDAV経由)
TeraBox 1TB 4GB ×
Filen 10GB(私のアカウントは20GB) 公式の記載なし ○ rclone、WebDAV・S3(公式アプリ経由)
Koofr 10GB 公式の記載なし △(Koofr Vaultのフォルダだけ) rclone、WebDAV

※無料容量などは2026年11月1日時点の公式情報です。変わることがあるので、登録前に公式サイトで確かめてください。

※ゼロ知識暗号化:ファイルを自分の端末で暗号化してから預けるため、運営会社も中身を見られない仕組みです(エンドツーエンド暗号化と呼ばれることもあります)。パスワードや回復用のキーをなくすと、運営会社も元に戻せません。

※このほか、Dropboxはアプリで使える端末が3台まで、MEGAは無料だとダウンロードできる量に制限があります。TeraBoxは広告が表示されます。

ただ、表の数字だけでは分からないこともあります。ここからは、実際に使って分かった選び方のポイントを説明します。

選び方のポイント

何を預けるかで、見るべき点が変わる

預けるデータによって見るべき点が違います。

  • 大きな動画やバックアップのためのZipファイル: 1つのファイルの上限を見ます。これはクラウドストレージごとの差が大きいです。例えばBoxは1ファイル250MBだけ、TeraBoxは4GBまでです。Google ドライブは5TBまで置けます。ひとつのファイルの容量制限がないものもあります。(もちろん無料容量の範囲内ですが)
  • スマホの写真: 自動同期できるものを選びます。自動同期できるものは多いです、Wi-Fiのときだけ同期できるか、モバイル通信も使うかを選べるかは調べておきましょう。写真が多い人は、無料容量がすぐ埋まらないかも考えておきたいところです。
  • 漏れると困る情報: ゼロ知識暗号化に対応しているかを見ます。Proton Drive、MEGA、Filenが対応しています。pCloudとKoofrは一部だけ対応しています。
  • 人に渡すファイル: 共有リンクを作れるか、相手もアカウント登録が必要か、リンクに期限やパスワードを付けられるかを見ます。自分が操作しやすいだけでなく、受け取る側が迷わず開けるかも大切です。
  • Excelなどのファイル: Microsoft Officeをよく使うならOneDriveが便利です。私はExcelしか使わなかった頃にOneDriveを使い始めました。最近はGoogle スプレッドシートでも遜色なく使えると分かり、新しいExcelファイルはあまり増えていません。

日本から使って速いか

アップロード・ダウンロードの速度差はクラウドストレージによってかなり大きな違いがあるなというのが実感です。

海外のレビュー記事は、欧米から使った結果をもとに書かれていますので、そこで評価が高くても、日本から使うと結果が違うことがよくあるので要注意です。

拠点がヨーロッパにしかないサービスは、日本から使うと総じて遅いです。Koofrは私の環境ではとくに遅かったので使わなくなってしまいました。FilenとProton Driveも遅いと感じています。(これらは偶然の可能性もありますが、ヨーロッパに拠点やサーバがあるサービスです)

一方、MEGAとinfiniCLOUDは速いという印象です。

無料のまま使い続けられるか

しばらく使わずにいると、アカウントやファイルが消えることがあります。その期間はサービスによってかなり違います。

サービス 使わずにいると消える目安
MEGA 3か月ログインしないと、削除の対象になることがある
Dropbox 12か月
pCloud 12か月
Proton Drive 12か月
Google ドライブ 2年
OneDrive 2年
infiniCLOUD 2年(ログインがない場合)

多くのサービスは、消す前にメールで知らせると説明しています。普段見ないメールアドレスで登録していると、気づけないことがあります。

もう一つ、「最大◯GB」の中には、登録時の特典やアプリの導入で増える期間限定の容量が含まれていることがあります。ずっと使える容量がいくつなのかも確かめておきたいところです。

無料のサービスは、条件が変わることもあります。たとえばOneDriveは、2016年に無料容量を15GBから5GBに減らしました。

1か所だけに置かない

大事なデータは、1つのサービスだけに置かないようにしています。PCのバックアップは、毎日と毎月の2つの間隔で、MEGA、infiniCLOUD、Filenの3か所に取っています。昔の写真もTeraBoxだけには置かず、AWSなどにも置いています。

どう使うかで選ぶ

同じサービスでも、Web画面、アプリ、ツールのどれで使うかによって、見るべき点が変わります。

Web画面:かなり重要

Web画面の使いやすさは重要です。目的のファイルをすぐ探せるか、フォルダを作ったり名前を変えたりしやすいか、アップロードの進み具合が分かるか、といった基本の操作は使用時のストレスに関わる重要なポイントです。

これは公式ページなどを見ても実感はできないのが残念です。(使いやすさはイマイチですとは絶対に書いてないです)これは使ってみるしかないでしょう。

フォルダごとアップロード・ダウンロードできるかも、ファイル整理のしやすさを大きく左右します。

アプリ:目的に合わせて型を選ぶ

私は、スマホではpCloudのアプリで写真を自動でバックアップしていますが、PCでは公式のアプリは使わず、rcloneもしくはWebから使っています。

PCのアプリを使うなら、目的に合わせて型を選びます。

  • PCの容量を節約したいなら、仮想ドライブ型: クラウドを外付けドライブのように見せる。PCにはすべてを保存しない。
  • PCのファイルを自動で控えておきたいなら、同期型: クラウドと同じファイルをPCにも置く。

rcloneやWebDAV:バックアップをバッチで行いたいとき

公式のWeb画面やアプリのほかに、rclone、WebDAVといったツールで使えるかも確認しています。コマンドやスクリプトから操作できると、バックアップをバッチでまとめて行えるからです。

「1か所だけに置かない」で書いた3か所へのバックアップも、rcloneのバッチで行っています。私はずっとrcloneを使っているので、rcloneで使えるサービスを最優先で選んでいます。infiniCLOUDやKoofrはWebDAVに対応していて、Windowsのドライブとしても使えます。

私の使い分け

最後に、私が今、どのサービスに何を預けているかを紹介します。

預けるデータ サービス 使い方・選んだ理由
絶対に漏洩したくない情報 Proton Drive PCには置かず、ここだけに置いている
PCの大事なファイルのバックアップ(1か所目) MEGA 速い。Web画面が使いやすく、復元しやすい
同上(2か所目) infiniCLOUD 速い。過去の版に戻せる仕組み(スナップショット)がある
同上(3か所目) Filen 無料枠が大きく、何世代分も残せる
昔撮った写真(フィルムからデジタル化) TeraBox 無料容量がとにかく大きい(1TB)
ただし他のサービス(AWS)にも二重でバックアップしている
スマホの写真 pCloud スマホと同期して即時にバックアップ
ボランティアで参加している団体のデータ Box 普段はその団体のGoogle ドライブにいれているが2ヶ月に一回Boxにもバックアップしている
Obsidianの同期 Dropbox Obsidianの中身をスマホと同期。無料容量は少ないが今のところ足りている
とりあえず残しておきたいと思ったファイル Google ドライブ とにかく放り込んでいる 検索が優秀なので神経質に整理しなくてもいい
以前から継続して使っているExcelのファイル OneDrive 以前はExcelをメインでつかっていたので自然にここに置くようになった

1つのサービスに決めず、預けるデータに合わせて選ぶ。これが、いくつも使ってきて行き着いた私のやり方です。

※iCloudは、iPhoneやMacと組み合わせて使うことが前提のサービスなので、Windowsで使っている私の使い分けには入れていません。

それぞれのサービスの詳しい使い心地は、レビュー記事にまとめていきます。

関連記事:無料クラウドストレージレビュー:MEGA おすすめ度 ★★★★★
関連記事:Proton Drive無料版レビュー|おすすめ度 ★★★★☆

まとめ

  • 無料クラウドは、容量だけでなく「どんなデータを預けるか」で選ぶ。
  • 速さは、日本から使ってみないと分からない。海外の評価だけで決めない。
  • 大事なデータは、1か所だけに置かない。
  • 無料プランは、使わずにいると消える期間がサービスごとに違う。
  • 使い方によっても見る点が変わる。Web画面の使いやすさは、触ってみないと分からない。

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この情報が皆様のお役に立てば幸いです。